糖尿病の犬に与えるドッグフードは?

人間同様に、糖尿病を発症した犬はインスリン注射と食事療法を行っていくことになります。
糖尿病の犬にはどのようなドッグフードを与えれば良いのか、またフード選びの注意点について知っておきましょう。

1.糖尿病の犬のドッグフード選びのポイント

愛犬が糖尿病を患った場合、手作り食が理想ではありますが、毎日のこととなると継続は難しいものです。
しかし昨今では、いろいろなメーカーから糖尿病の犬用の療養食が販売されています。
これらのドッグフードを中心に、たまに手作り食をトッピングすることで、糖尿病であっても豊かに食事を楽しむことができるでしょう。
糖尿病の犬は、血糖値をコントロールすることが何より大切です。
血糖値は低下しすぎても上昇しすぎても危険です。
血糖値を安定させるためには、下記の点に注意してフードを選びましょう。
  • 糖質の摂取を控える
  • 脂質の摂取を控える
  • カロリーオーバーにならないようにする
  • ミネラル・タンパク質をしっかり摂る

市販のドッグフードの場合

市販のドッグフードでは、低炭水化物で低脂質のフードを選ぶようにします。
糖尿病では体内のミネラルバランスが崩れやすくなるため、できればミネラルが強化されていれば安心ですが、サプリメントで補うのも効果的です。
人工添加物は糖尿病の症状を不安定にさせることがあります。
できるだけ天然素材を用いた安心のドッグフードを選びましょう。
おやつ類は小さくともカロリーや糖分が多めなので、療養中は与えないようにします。

トッピング&手作りフードの場合

トッピングには、ミネラルやタンパク質を多く含むレバーや鶏むね肉などがおすすめです。
手作り食の場合は、白米よりも玄米のほうが血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
野菜を与える時は小さく刻むかミキサーにかけ、腸に負担をかけないようにします。

2.糖尿病の犬へのドッグフードの与え方

糖尿病の場合、フードの与え方も重要です。
血糖値を安定させるには1日1回よりも2回の食事が効果的です。
低血糖の状態が続くようなら、回数を3~4回に増やすことを試してみて下さい。
ただしいずれの場合も、かかりつけの獣医と相談しながら治療を進めていくようにしましょう。

愛犬が糖尿病になると、飼い主さんの負担も増え、精神的にも苦しい時があるかもしれません。
糖尿病は長期治療が必要な病気だからこそ、ドッグフードなどの便利なアイテムを使って根詰めずに療養していきましょう。